自然や地域社会に開かれた家づくり

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知らず知らずのうちに地域社会とつながる家に

 子どもにとって、家の扉はそのまま社会に通じる扉。その意味で、外の気配を感じさせない、あまりに外界から遮断されたつくりの家は、社会性を育むには適切とはいえません。

 かつての日本の住まいでは、開かれた縁側があって、近所の人がふらりと立ち寄っては世間話をしていく光景が日常の中にありました。そこから、子どもが学ぶ部分は多かったのです。
 それを現代の住まいにそのまま再現するわけにはいかないのでしょうが、できるだけ地域社会に向かって開かれている、という姿勢は大切なこと。

 たとえば、外から家の明かりがよく見えるようにする。せめて、子ども部屋は道路に面したところにするなど。防犯などの理由で、閉じた家になる傾向が多い昨今ですが、それは一方で地域社会との自然なつながりを阻害することにもなりかねません。子どもばかりでなく、大人も外に向かって開いていく意識を持つことが、ひいては子どもの手本となっていきます。防犯性とのバランスを考えた家づくりが大切です。

自然の息づかいが感性を育てる
 
 自然を感じさせる工夫もぜひ取り入れたいもの。スペースに余裕がなく、庭をつくることはできなくても、中庭やベランダでガーデニングを楽しんだり、わずかなスペースでも木を植えて、窓から緑が見えるようにすることは、そうむずかしいことではありません。
 最近、冷暖房効果に配慮した「外断熱」の家づくりを推奨する向きは多いのですが、「家の中にいれば夏も冬も同じ、というのは、快適なようですが、子どもにとってはどうなのかという意見もあります。
この点に関しては、なかなか考えさせられるところ。「風が通り抜ける間取りにしたり、対流を利用したりして、冷暖房に頼りつきりにならずに心地よく過ごせる工夫も大切。四季を体で感じるゆとりや、寒ければ窓を閉める、暑ければ開けるという習慣も、人間が暮らしていくうえで、大事なことなのではないでしょうか。